今求められるケアは?「何があって、それをどうしたいか」は人それぞれ

ホランキャスター:
タレントの皆さん、東山さんももちろんタレントでいらっしゃるということもあって、演者さん側の大変さであったり、思いであったりというところには、共感するところが多々あると思います。

タレントの皆さんはかなり結束力を持って、「これからも頑張っていこう」というような姿勢であるのがうかがえたんですけれども、会社としてどう変わっていけるのか、などといったところは、これからも私たちしっかりと見ていかなければならない部分があるわけですよね。

元ジャニーズJr. 大島幸広氏:
やはり繰り返していただきたくないですし、彼らジャニーズのタレントさんたちも必死でやっているはずなので、それをしっかり守っていただいて。

しっかりした事務所の対応がなければ、スポンサーさんとかがどんどん離れていってしまい、どんどんお仕事も減っていってしまうと思うので、本当にタレントさんを守ってほしいですよね。

ホランキャスター:
ジャニーズ事務所は本当に幼い子どもから、40~50代の方までタレントさんとして所属されている事務所なわけです。

ウルヴェさんは日ごろ、さまざまな形で心のケアをされることも多いと思いますが、今この事務所に求められているケアというのは、どんなところにあるとお考えでしょうか?

田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者(博士):
多面的なケアが必要になります。大前提として、人によって何があって、そのことをどうしたいかという二つがそれぞれ違うわけですね。

だからこそ一人一人の話を聞かなければいけないし、今回「被害を受けた」と言った方もいれば、言えない・言わないという方もいるでしょうし、「被害を受けていない」という方もいます。

たとえば被害を受けていない方でも、今何があって、どのようにしたいかということも違いますよね。一人一人違うということがやはり心なので、それをまずしっかり聞くことが内部でどれだけできるかは、すごく重要なところだと思います。

ホランキャスター:
大島さんは表に立って、「被害を受けました」というふうにお話する選択をされたわけですけれども、それが難しい・したくないといった方々もきっと多いですよね。もちろん、そういうのもそれぞれの選択なわけですが。

元ジャニーズJr. 大島幸広氏:
(表に)出たくない人ばかりだと思います。出ることはすごい勇気がいりますし、本当に命を削って僕らも出ていますし、出てもメリットはありませんしね。

こういうことはダメなんだ、ダメなものはダメと今まで言ってきた人たちもいるんですけれども、やはりその声は潰され、すぐかき消されます。

でも今回はこういうことになって、僕らも声が届いてすごいよかったなと思いますし、日本全国の方々に知ってもらうことができたんじゃないですか。ここでみんな、メディアも国も変わるべきだと思います。