
住民への情報発信や啓発活動。
山と住宅地の間に張りめぐらせた電気柵。
知床の羅臼町や斜里町の視察では「クマが出る前の対策」の大切さを学びました。
地元に戻った吉澤さんは、すぐに住民たちと、注意点をまとめたパンフレットを作りました。

完成したパンフレットは役場を通じて村内の全家庭に配り、民宿や飲食店には吉澤さんたちが手渡しながら対策を呼びかけました。

さらに島牧村は、翌年から山と住宅地の間に、17キロにわたって電気柵を設置。

5年前からクマ対策に関わっている、島牧村の産業振興課農林係・栗田翔さん。
電気柵に機械を当てています。
「電圧が低いとクマがあまり驚かなくて侵入されてしまう。侵入されると電気柵が怖くないものだという認識になってしまうので、定期的に電圧をチェックしています」