「ビロビロ」とプログラミングで…“勝手に動く”草刈り機
夏場の草刈りが非常に大変だという「農家の声」に応えるべく、ゼロから設計し、試行錯誤の末にできたのが、草刈りロボ・試作機の『曙』です。

ガソリンなどを使わずに2つの充電式バッテリーのチカラだけで動く草刈りロボット『曙』で一番に特徴的なのが…人の安全を考えて開発されたという、ビロビロ?!
【FieldWorks 山岸開 社長】
「この“ビロビロ”。これが草を刈る『刃』なんですよ」

金属ではなくナイロン製の“紐”を刃にすることで、ケガをするのを防ぎます。
さらに、AIを搭載し「放っておいても勝手に動く」草刈りの“完全自動化”を目指しました。
どうやって「勝手に動く」のか?

秘密はプログラミングにありました。ロボットに特殊なパイロンを認識させ、その内側を次第に範囲を狭めながら走るようプログラミングすることで、みるみるうちに草がきれいに…

また、田んぼのあぜに引いたロープを目印に、人がつきっきりで操作しなくてもロボットがまっすぐ走るようプログラミングされているのです。
さらに驚くべきは試作品の完成にたどり着く、そのスピード感!
開発開始からこれまでに、1か月に1台のペースで形にしてきたそうです。これは2人の“ある経験”に裏付けされていました。

【FieldWorks 山岸開 社長(26)】
「 『高専ロボコン』とか『学生ロボコン』など『ロボコン』では、半年間くらいで全部のロボットを作らなければいけないので、すごい開発スピードで作ることがあるので…それと同じ感覚で今、企業になってもロボットを作り続けられているので、ロボコンをやってきて非常によかったな」