サンマは漁獲量“20分の1” もはや高級魚
異常な残暑は、秋の味覚にも影響を及ぼしています。
横浜市の居酒屋では、サンマの塩焼きが今シーズン初めてメニューに加わりました。
常連客の4人は初物のサンマを注文。というのも、こちらの店ではサンマの塩焼きを1匹300円とお手頃な価格に設定しました。ただ、店側にも事情が…
戸塚大衆酒場 平吹泰介店主
「激細ですね。すごい小さい。こんな小さいと普段だと買わないかな。新サンマだから買った」

8月下旬から解禁された大型船によるサンマ漁。
8月21日に行われた初競りは、高いもので1キロ23万円。1匹あたりに換算すると約2万8000円の値がつきました。
スーパーの店頭では1匹2万8000円で仕入れたサンマを、赤字覚悟の4980円にしましたが…
客
「1匹でしょ。無理です。私たちは食べられないよね」

サンマの漁獲量は今、激減しています。
直近でピークだった2008年から比べると、2022年は約20分の1まで減っているのです。

2023年の見通しについて国の研究機関は…
水産研究・教育機構 水産資源研究所 巣山哲 主幹研究員
「今年サンマが日本近海にくる量としては、過去最低だった昨年並み。昨年と同じような低水準になっている」
なぜ激減しているのか。要因の一つは、海水温の上昇です。
サンマは水温が低い親潮に乗って、日本の近くを南下。これまでは三陸沖まで来ていました。それが気候変動などの影響で、2010年代中盤、親潮の流れが弱くなり、日本沿岸の水温が上昇。このためサンマは、日本近海まで来なくなったとみられています。

さらに、三陸沖の海水温が7月、記録的な高さになっていることがわかりました。
気象庁が行った観測(7月22日~25日調査)では平年より10度も高かったということです。
水産研究・教育機構 水産資源研究所 巣山哲 主幹研究員
「不漁が長く続いて、サンマを食べる文化、生活習慣がなくなってしまうのもすごく心配」
かつてスーパーでは100円で買えていたサンマですが、今は高級魚に変わりつつあります。














