流通大手、セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店、「そごう・西武」の売却をめぐり、労働組合は午前中からストライキを決行し、西武池袋本店は全館で営業を取りやめています。

大手百貨店としては61年ぶりのストライキが行われています。西武池袋本店前では、先ほど、そごう・西武の労働組合の組合員によってビラ配りが始まり、協議の継続や雇用の維持を訴えています。きのうは買い物客の姿も多く見られたのですが、今日は普段の開店時間である午前10時を過ぎてもシャッターは閉まったままです。

また、こちらには百貨店の顔ともいえる高級ブランドが入っていますが、こちらもすべてシャッターが下りていて、全館、閉館している状態です。

「衝撃でした。西武がずっと閉まっていたら、いろいろ不都合があるし不便」
「東口が西武、西口が東武で、住民や集まる人の親しみがわく場だった。シャッターが下りているのは寂しい」

一方、そごう・西武の労働組合はこの後、西武池袋本店前から歩いて10分ほどの場所で雇用の維持などを訴えて、デモを行います。デモには同じ百貨店の高島屋や三越伊勢丹の労働組合も参加し、300人規模になる見通しです。

会社側・労働組合側の双方がストライキを避けるべく、ギリギリの交渉を続けてきましたが、結局、労使の対立は解消することなく、そごう・西武の売却が決まることになります。