大きな課題は “交通アクセス”と“情報発信”

【豊】春日集落の特徴である教会がないということが、地元の方の世界遺産を守る、生かすんだという思いを強めたのかもしれませんね。
5年経った今、課題はあまりないようにも思えるのですが、実際はどうなのですか?

【平】構成資産は平戸、五島から南島原まで広域に点在していますし、各構成資産は交通の便の悪いところが多いですからアクセスについては、登録前から課題となっていました。
そして、登録から5年経った今も、この課題は残っています。

長崎県文化振興・世界遺産課 園田 幸四郎 企画監:
「 “島原半島”というのは全体的に(アクセスは)少し厳しいのかなと思ってます。
佐世保の “黒島” もフェリーという限られた輸送パイで、お客様を送客していますので、なかなか登録当時は、乗り切れないようなお客さんもいたと聞いていますが、今はそういう状況は全くないので、引き続き改善していければと思っています。

長崎県としては今後、外国人観光客の取り込みも一層図りたいと考えていますが、その情報発信の手段についても課題が残っていると話します。

長崎県文化振興・世界遺産課 園田 幸四郎 企画監:
「SNSにやはり力を入れていきたいと思ってます。
しかも、それは“多言語”で発信していきたいと思ってます。
それこそ令和6年度に向けた課題だと認識してます」

【豊】“交通網の整備”と“海外への情報発信”が課題として残っているということですね。