福島県内の飲食店に外国語の強い口調で一方的に怒鳴るなどの迷惑電話が相次いでいることがわかりました。
迷惑電話は福島第一原発で処理水が海洋放出された今月24日以降に始まったということです。
飲食店の店主「なんで処理水を流すんだというような内容や、どこか分からないような言葉でひたすら叫んでいるような。」
福島市内で飲食店を経営する男性によりますと、迷惑電話はすべて中国の国番号を表す「86」で始まる番号で、これまでに30件以上かかってきたということです。
飲食店の店主「風評的なものがこういったところ(飲食店)にも来るっていうのが、想像もしていなかった。ちょっと許せないですよね。」
この店のほかにも、福島県内の飲食店には同様の迷惑電話がかかってきていて、1分間に1回のペースで、1000回以上電話があった店もあるということです。
自衛の措置として固定電話の電話線を抜いて対応している店もあり、その場合予約の電話がつながらないなど、売り上げにも影響しているということです。
福島県内の複数の警察署や県・市に対して、同様の被害の相談が寄せられているとして、26日夜、福島県警は当面の措置として次の対応策を講じるよう県民に呼びかけました。
1.身に覚えのない電話番号や番号非通知の電話には出ない
2.固定電話については迷惑電話の番号をNTTの「迷惑電話おことわりサービス」に登録する(最大30件登録可能)
3.携帯電話は事業者のサービスやアプリにより、国際電話の受信の一括拒否設定をする
福島県警では「引き続き実態把握に努め、法と証拠に基づき、必要な調査・捜査を行う」としています