■第19回世界陸上競技選手権大会 第5日(日本時間23日、ハンガリー・ブダペスト)

男子200m予選に鵜澤飛羽(20、筑波大)、上山紘輝(24、住友電工)、飯塚翔太(32、ミズノ )の3選手が登場。初出場の鵜澤が20秒34をマークして1着でフィニッシュ。着順で準決勝進出を果たした。

予選通過は3着以内、プラス4着以下はタイム上位3人。鵜澤は6月の日本選手権を制し、7月のアジア選手権では自己ベストの20秒23(日本歴代8位)をマークして優勝を飾り、初の世界陸上の舞台に立った。5組の8レーンで走った鵜澤は、中盤からスピードを上げ、ゴール手前で抜き去り1着。

レース後、鵜澤は「準決勝は最低目標にしていたので、前の選手が流したのもあるんですけど1着を取れると思わなかったので、しっかりやってきたことが実になったかなと」と振り返り、「観客が今までの試合で一番多いので楽しいですね」と大舞台で走る喜びを噛みしめた。さらに「今の走りだったら、おそらく余裕で負けるので、走りを見返して、パリの(参加)標準記録は切りたいのでそこは目指していきたいです」と準決勝に向けて意気込んだ。

今大会で5度目の出場となり1組に登場した飯塚は、今季自己最高20秒27の4着と健闘。最終的にタイムで拾われ、4度目の準決勝進出を果たした。

飯塚は「シーズンベスト出せてアウトレーンで走りやすかったんですけど、いいレースができました」と安堵した様子をみせ、「もう一度チャレンジできるので、リズムを崩さないように攻めながらいきたいと思います」と次戦を見据えた。

上山は4組5レーンで登場。コーナーを回ってから前を走る選手に迫るも、20秒66の4着でタイムでも拾われず敗退。前回大会の予選で自己新(20秒26)を叩き出し、準決勝に進んだが、2大会連続の準決勝には届かなかった。

今大会100mを制し、200mでは2連覇を狙うN.ライルズ(26、アメリカ)が、余裕の走りで20秒05の2組1着。2冠達成ならば、15年の北京大会のウサイン・ボルト(ジャマイカ)以来の快挙となる。

準決勝は日本時間25日の午前3時20分に行われる。