長年続く事業にも大きな課題が キーワードは『如何に量を集めるか』

神谷勉工場長
「最近は昔の様な古紙の量はないです」
Q何が減りました?
「新聞ですね。新聞誌は、夕刊がなくなった時点で減り始めて、いまはもう少ないですね」

回収する新聞や雑誌は年々減少しているといいます。

照喜名真悟 常務
「結構シビアですよ。私たちの仕事って“量があってなんぼ”なんですよ。ちょっとだけでは商売にならない。一杯集めて初めて商売になるので」

ビジネスとして成り立たせる。キーワードは『如何に量を集めるか』で、そのために協和が行っていることがあります。

朝6時前、通勤ラッシュが始まる前に工場からは古紙回収車が出動。およそ20台のトラックで本島内のスーパーや家電量販店などへ。その数、100店舗以上。

回収のメインは段ボールですが、その他の古紙があれば細かく分別します。

古紙回収車ドライバー 古波津茂さん
「力仕事で難儀ではあるけど、孫のためになる。自分もどうしても、この仕事のおかげで元気でいられるので」

個人営業の清掃業者などからの買取も実施。

個人事業主 座波泰さん
「買取りがあった方がいいね。あった方がいい。リサイクルで回るから」

取引する業者は50以上。特注の高価な機械を備えたのも、手広く買取する事を見越してのこと。

Q一見、金塊みたいな
照喜名真悟 常務
「そうですね。インゴットといわれます。発泡スチロールですね」

さらに、古紙の他にも食品トレーなどの発泡スチロールやアルミ缶、ペットボトルなども扱っています。

照喜名真悟 常務
「古紙だけではこの先、先細りをしますので、出来るだけ多品目で会社を存続させていくと」
QSDGsの仕組みを完成させるためには、企業努力無くしては出来ない?
「結構シビアですよ。365日会社をあけるのもそうだが、それでお客さんからの信用を勝ち取っている部分もある」

SDGsを地で行くビジネスを続けて65年。その舞台裏には、時代の変化に適応するための企業の努力がありました。