■第19回世界陸上競技選手権大会 第4日(日本時間23日、ハンガリー・ブダペスト)
女子1500m決勝は世界記録保持者のF.キピエゴン(29、ケニア)が最後までトップを貫き、3分54秒87で2連覇。2大会ぶりの金メダルを狙ったS.ハッサン(30、オランダ)は3分56秒00で銅メダルとなった。
19年のドーハ大会では、ハッサンが金メダル、キピエゴンが銀メダルを獲得。しかし22年オレゴン大会ではキピエゴンが金メダリストの座を奪うなど、中長距離で優勝争いを続ける2人。連覇を狙うキピエゴンはスタート直後から加速し先頭に立つと、レースを引っ張った。今大会、10000mにも出場しゴール直前に転倒、メダルを逃したハッサンは、最後尾に位置取りをし様子を伺う。800mを過ぎてもトップを譲らないキピエゴン。
ハッサンは残り1周手前で徐々にスパートをかけ、ラスト1周に入るとさらに加速し、前の選手を次々と追い抜いた。キピエゴンはそれを上回るスパートをかけ後方を引き離し、最後の直線もスピードが落ちることなく最初から最後までトップを守り抜き圧勝。最後の1周は56秒と驚異的な速さで走った。ハッサンも最後の直線でエチオピアのD.ウェルテジ(21)と2位争い。最後は振り切られ、3分56秒00の銅メダルでフィニッシュ。2大会ぶりの金メダルとはならなかった。
キピエゴンとハッサンは日本時間24日の5000m予選に出場予定。
【女子1500m】
金メダル F.キピエゴン 3分54秒87
銀メダル D.ウェルテジ 3分55秒69
銅メダル S.ハッサン 3分56秒00