新しく水揚げされる魚種は敬遠される
布施商店 布施太一社長:
「瑞鳳は遠方から客も来ると思うので、そこで宮城のものを食べておいしいと思ってもらえると非常にありがたい」

石巻で、8年ほど前から漁獲が増えた「タチウオ」。布施商店では、本来、暖かい南の海に生息するはずのこのタチウオを、瑞鳳に出荷しています。海水温の上昇によって水揚げされる魚種が変わる中で、被災地の水産加工会社は新たな販路を求めています。

布施商店 布施太一社長:
「新しく水揚げをされる魚種は、どうしても県内の人たちは食べ慣れていないので使ってくれないところが多い。そういうものを(ホテルで)使ってもらえるのは非常にありがたいこと」
知名度の低い魚介類を扱う「三陸海鮮フェア」。

タチウオは、ごぼうに巻いた「八幡巻き」に。
食べる部分が少なく、安値で取り引きされる白身の魚、「カナガシラ」は唐揚げです。ムール貝が入ったスープカレーは、県外からの宿泊客に好評を得ていました。

茨城県からの宿泊客:
「スープカレーです。ムール貝やイカが入っていて海鮮の出汁がきいていてとてもおいしかった。なかなか食べ慣れない関東から来た者がこのようなところで食べてムール貝もおいしいと気付いたらあっちでも食べるでしょうから」

東京からの宿泊客:
「(タチウオは)身がふっくらしていて、ごぼうが中に入っていたがとてもマッチしておいしかった。もっと知らない魚をいっぱい食べてみたい」