エローイさんの父親のウィム・リンダイヤさんです。ウィムさんも父の足跡を訪ねて1995年から度々釜石を訪れ、地元の人たちと親交を深めました。


エローイさんは父・ウィムさんから「かつては日本人を心の底から憎んでいた」と聞かされました。

<エローイ・リンダイヤさん>
「父は『日本人はとても憎い、殺してやりたい』と常に話していた。しかし祖母からの手紙には『憎んではいけない。憎しみは何も生まない。誰も幸せにしない。憎むことをやめて平和に暮らしましょう』と書いてあった。その手紙で心は変化した」


ウィムさんの母でエローイさんの祖母ネルさんは、インドネシアの日本軍の収容所で過酷な生活の末に亡くなりました。
祖父のウィレムさんは最愛の妻の死を知らずに遠く離れた釜石で妻にあてた日記を書き続けていました。