■第19回世界陸上競技選手権大会 第3日(日本時間22日、ハンガリー・ブダペスト)
男子110mハードルで日本人初の決勝進出を果たした日本記録保持者の泉谷駿介(23、住友電工)が、13秒19(±0.0)の5着。メダル獲得は逃したが、同種目で世界陸上・五輪を通じて日本勢初の入賞を果たした。
準決勝から1時間30分後に行われた決勝。スタートから隣の5レーンを走るG.ホロウェイ(25、アメリカ)らに遅れをとった泉谷は中盤でハードルを倒しながらも最後まで駆け抜けた。日本勢初となる決勝の舞台で堂々の5着。レース後、タイムと着順が表示されると表情が和らいだ。
笑顔でインタビューに応じた泉谷は「あまり緊張しなくて雰囲気的に楽しめた。5位という結果は少し悔しいですがいい経験にはなったかなと思います。『決勝行ったか~』みたいな感じで実感が沸いてきている」とレースを振り返った。さらに「スタートした瞬間、両足がつっちゃって」と驚きの事実を明かしたが「結構焦ってナンバーシールが手に突いちゃって色々、散々だったんですけどその中でも気合で走りました」。ここまで積んできた国際経験を活かし、ハプニングに対応した。
準決勝は1組を走り13秒16の着順で日本勢初の決勝進出を決めていた泉谷。今季は6月の日本選手権で13秒04をマークし自身の日本記録を更新。世界のトップ選手が集うDLローザンヌでは、初出場ながら日本人男子初の優勝を飾っていて、今大会での日本人初の決勝進出、メダル獲得が期待されていた。
優勝は2019年ドーハ、22年オレゴン大会を連覇しているホロウェイ。12秒96の今季自己最高で3連覇を果たした。銀メダルは東京五輪金メダリストのH.パーチメント(33、ジャマイカ)。
【男子110mハードル 結果】
金メダル G.ホロウェイ(25、アメリカ)12秒96
銀メダル H.パーチメント(33、ジャマイカ)13秒07
銅メダル D.ロバーツ(25、アメリカ)13秒09
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5位 泉谷駿介 13秒19