■第19回世界陸上競技選手権大会 第4日(日本時間23日、ハンガリー・ブダペスト)
男子3000m障害で日本勢として20年ぶりに決勝に進んだ三浦龍司(21、順大)が8分13秒70の6位。東京五輪で7位入賞の三浦が、世界陸上でも日本人として史上初の入賞を果たした。三浦とともに決勝進出を果たした青木涼真(26、Honda)は8分24秒77の14位だった。日本人の決勝進出は2003年パリ大会の岩水嘉孝以来。最高順位は岩水の11位。
リラックスした表情で決勝のスタートラインに立った三浦。選手紹介では両手を上げて声援に応えた。スタートからスローペースとなった展開に、三浦は後方、青木は中盤でレースを進めた。
1000メートル付近でも三浦は後方の4番目。水豪で順位を上げていくと残り3周で8番目につけた。残り2周でスピードを上げ少しずつ前へ。最後の1周に入るとスパート。落ちてきた選手を捉え5位まで順位を上げたが、ゴール直前でかわされ順位を落とした。青木も最後に粘りの走りを見せ14位に入った。
レース後は 「(東京)オリンピックの時より1位上がったって感じになりましたけど、ラスト動かせずに抜かれてしまったのは詰めの甘いところが出てしまったなと思いますし、もうちょっと削れたんじゃないかなと思います」と話した三浦。日本勢初の入賞の快挙にも「(6位については)自分のなかで消化できればすごくいいものになると思いますし、少しづつステップアップすることで間違いなく自分の目標には到達できると思うのでマイペースでやっていきます」と満足はしていない。「パリ五輪が大きな目標点、そこをまずは最大の目標にして頑張りたい」。目標のメダルには届かなかったが、堂々の6位入賞を果たした。
青木は「力を出し切れず悔しい思いをしてしまった。パリ五輪、(25年の)東京の世界陸上も続くので少しずつ前の選手を食っていって、いずれは三浦くんと一緒にメダル争いに参加できれば良いなと思う」と決勝の舞台を振り返った。
三浦は世界最高峰の選手が集うDLのパリ大会(6月)で、約2年ぶりに自身の持つ日本記録を更新。8分09秒91をマークして2位に入り、今大会での日本勢初の入賞が期待されていた。
【男子3000m障害 結果】
金メダル S.エル バカリ(27、モロッコ)8分03秒53
銀メダル L.ギルマ(22、エチオピア) 8分05秒44
銅メダル A.キビウォット(27、ケニア)8分11秒98
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6位 三浦龍司 8分13秒70
14位 青木涼真 8分24秒77