2024年の夏は、パリオリンピックが開催されますが、SBCニュースワイドでは信州から夢の舞台を目指すアスリートを紹介していきます。
第1回はバドミントン女子シングルス、大町市出身の奥原希望(おくはら・のぞみ)選手。
再起をかけて挑む、「現在地」を取材しました。


東京都内で練習に励む、バドミントン女子シングルスの奥原希望選手28歳。

重点的に取り組むのは、シャトルの打ち合いではなく、リハビリトレーニングです。

東京五輪から2年、けがに翻ろうされる我慢の時期が続いてきました。


奥原希望選手:
「ずっと本当に自分と向き合ってきた2年でした」
「徐々に徐々に競技のリハビリを踏めているのかなと思うと右肩上がりで順調に回復していているのかなと思います」

2016年のリオ・オリンピック。

初出場ながら快進撃を続けた奥原選手は、夏のオリンピックの個人種目では県勢初となる銅メダルを獲得しました。

大会後、快挙に湧く地元を凱旋した奥原選手でしたが、すでに次を見据えていました。

奥原希望選手:
「今大会はすごく悔しい思いをしたので、もうすぐ次の東京に向けて走り出そうとしているところなんですけど、皆さんの応援を力にこれからも前へ前へ進んでいきたいと思うのでこれからも引き続き応援よろしくお願いします」

目指すは金メダルのみ。


2年後の2018年、異例となる実業団からプロ選手への転向を決意。

1年で250日以上を占める日本代表としての活動に専念するためでした。

その選択は結果として表れ、国際大会で頂点に輝くなど、目覚ましい活躍をみせました。

万全の状態で迎えたと見られていた2021年の東京オリンピック。

準々決勝まで順調に駒を進めた奥原選手でしたが、その裏にはケガと戦いがありました。