■第19回世界陸上競技選手権大会 第4日(日本時間23日、ハンガリー・ブダペスト)

女子100mハードルの予選に寺田明日香(33、ジャパンクリエイト)、青木益未(29、七十七銀行)、田中佑美(24、富士通)の日本人3選手が出場。全体的にハイレベルなレースとなったなか、3選手ともに13秒台と自己ベストからは遠く、予選敗退となった。準決勝進出条件は各組4着+5着以下タイムの上位4人。

2009年ベルリン大会、2019年ドーハ大会以来3回目の出場となった寺田は2組1レーン。スタートの飛び出しは良かったが、13秒15の6着。「調子はそんなに悪くなかったんですけど思ったほどタイムが出てなくて。後ろからいろんな選手の背中を見るレースになってしまったのですごく悔しい」と振り返った。客席では夫・峻一さんと娘の果緒ちゃんが見守った。現地入り後に「娘も来ることを楽しみにしていたので、いいところを見せられたら」と意気込んでいた寺田だったが、初の準決勝進出はならなかった。

最終5組には初出場の田中佑美(24、富士通)が登場。強豪たちが12秒台を次々マークするハイレベルな戦いに挑んだ。スタートから出遅れた田中はそのままスピードに乗り切れず、13秒12の7着。レース後は「とりあえず無心で、ウォーミングアップで動きは良かったので出来る限り全力で挑もうと思っていました、すごい悔しいです」と唇を噛んだ。

4月に12秒97をマークし日本勢4人目となる12秒台の仲間入り。5月には12秒89で自己ベストを更新した。「12秒9台は絶対に必須だなと思っていた。普通に走れば12秒9台は出ていたので自分との戦いだなと思っていたんですけど敗北した気分です。世界の借りは世界でという事で、オリンピックはまだ出場したことないのでパリは本当に目指している舞台。アジアでしっかり記録を出してパリに。そして、今日の悔しさを忘れずにしっかりトレーニングを積んで来年を迎えたいと思います」。最後は前を向いた。

1組に登場した青木益未(29、七十七銀行)は機材トラブルの影響かスタートが仕切り直しとなった。ハプニングも冷静に対応し、好スタートを切ったが、後半伸ばせず13秒26の8着。2大会続けての準決勝進出はならなかった。