前日のオランダ戦に続き、この日も2mを超える選手が多い中国の高さに苦戦、第1セットを落とした日本。しかし、2セット目以降はキャプテン石川祐希(26)やサウスポーの西田有志(22)がワンタッチを狙ったスパイクなどでリズムを作った。流れを引き寄せた日本は3セット連取で逆転勝ち。西田は両チーム最多の26得点を叩き出し、連日の20点越えの活躍を見せた。
試合後、西田はインタビューで「(中国に)ブロックされてしまったものの、やはり高さに対しての対応というのはイタリアでやってきた部分があったので、途中から力を抜いたりして立て直した」と試合をふり返った。

各チーム、まだ2試合しか終わっていないが西田は16チーム中、トップとなるトータル51得点をマーク。2位、アラン・ソウザ(28・ブラジル)の36得点と大差を広げている。これから西田に対するマークが厳しくなってくることが予想されるが中国戦後のインタビューでは「一人一人が鼓舞して自分で立ち上がれるよう、頑張っていきたい」と次戦に向けて語っていた。
昨年の東京五輪では全試合にスタメン出場し、石川に次ぐ、チーム2番の105得点で日本の29年ぶりのベスト8に貢献した。五輪後はバレーの強豪国・イタリアリーグでプレーを磨き、来季から日本のジェイテクトに復帰する。
また中国戦で初のスタメン起用となったセッターの永露元稀(26)は「しっかり勝ち取れたということが自分としても少しホッとしています」と安堵の表情を見せた。チーム最年少の髙橋藍(20)は「1セットを通してしっかり相手をよく見れているんだなというところは、自分たちの力でもあるのかなと思う」と語り、次戦について「最初から自分たちの日本のバレーボールをしっかり前面に出して、頑張りたい」と話した。

次戦11日(日本時間)は今大会初めて世界ランキングで上回る、アメリカと対戦、“日本バレー”を披露できるかが期待される。
