■ニンジンの葉がイタリア料理に…伝える力で食品ロス解消へ
これまで海外の農作物のPR活動に取り組むなど食への関心が高かったという斉藤さん。新鮮な野菜が廃棄される現状を目の当たりにして、何とか解決したいと考え始めました。斉藤さんが立ち上げたのは、農家から買い取った廃棄野菜を飲食店などで活用してもらうプロジェクト。この日は賛同してくれた市内の弁当製造会社でさっそく試作品をつくることに。アイデアを出し合った結果、「ニンジンの葉のつくだ煮」と「青トマトのフライ」、2つの料理が完成しました。
斉藤美絵さん「おいしい!ご飯に合う。おにぎりにしたい」
きばる万葉工房スタッフ「曲がったキュウリでも味は一緒なのに買う人はどうしてもまっすぐな方を買う」
斉藤美絵さん「もともと皆さんが小さい頃、絶対に捨てていなかったですよね」
きばる万葉工房スタッフ「捨てないし、曲がっていても食べるから」「捨てるものを利用して料理に使うことはこれからも大切なことだと思う」
さらに竹田市内にあるイタリア料理店の「カナズキッチン」では、ニンジンの葉を使った特別メニューを提供することが決まりました。完成したのは、ジェノベーゼパスタ。主役はもちろん廃棄野菜です。
カナズキッチン・松岡可奈さん「とても色がきれいにでるし、ペーストを作るときの香りが違いますね。農家を助けるとかじゃなくてむしろありがたい。発想のきっかけみたいな感じで、ギフトを私がもらって客に届ける。小さい街だからこその魅力かなと思う」
廃棄野菜を救う地域の連携。斉藤さんはラジオで培った伝える力で持続可能な街づくりにつながる食品ロスの削減に挑みます。
斉藤美絵さん「捨てられると思っていたものも実はそれがいい形で価値になるので、出会った人や食材の魅力を伝えていきたい」