黒田さんが代表を務める「宇和島空襲を記録する会」では今年初めて、終戦の日を挟んだ7日間、市内で空襲展を開催。会場には、空襲の悲惨さを伝える紙芝居や、今は亡きメンバーが残してきた記録集、地域の人から寄せられた数々の貴重な資料が並びました。

中には、当時出征する人に、弾除けのお守りとして贈られた千人針も。
(宇和島空襲を記録する会・金田八重子さん)
「みんなの思いもね、一針一針を込めたということでしょうね。“元気で帰ってきてください”と。“元気で帰ってこい”と言えないところがね…」

(来場者)
「こういうのをずっと続けて記憶してほしい。若い人にも、もっと見に来てほしい」
「戦争はどうしても遠い世界のニュースや画面で見ることだと思うんですけど、自分の知ってる地域の人とか、おじいちゃんおばあちゃんとかが喋ってくれると、自分の知ってる所でもあったんやと、自分事に近付くかなと思いますね」
過去の記憶を今につなぐ―
会場には、そんな黒田さんたちの思いを象徴する一編の詩が展示されました。