『昭和の時代 戦争があった
飛行機が飛んで、ミサイルが落ちて
家が焼けて みんな逃げた

防空ごうに入っていても
そこへミサイルが落ちてきて
中の人はみんな死んだんだって

「宇和島空襲を記録する会」の
おばあちゃんたちに教えてもらったよ』

この詩を書いたのは、宮本稀琉(きりゅう)くん(10)。6月に授業で黒田さんたちの話を聞いた後、担任の先生との連絡帳にこの詩を残しました。

(記者)
「おばあちゃんの話を聞いてどんなことを思った?」
(宇和島市立明倫小学校4年・宮本稀琉くん)
「昔はこんなことがあったんだなと思って、今ではこんなにきれいな所だけど、昔は大変だったんだなって思いました」
(記者)
「ミサイルって書いてるのはニュースでよく見るから?」
(稀琉くん)
「はい」

令和の時代を生きる小学4年生が綴った詩は、こんな一文で締めくくられています。

『戦争のない平和な世界になるといいな
ぼくが今できること…
それはまず自分がけんかをしないこと』

(稀琉くん)
「ちっちゃいけんかでも大きくなったら戦争は起きると思ったから」

(黒田さん)
「子どもだけじゃなくて大人だってそう考えてほしい、自分がまず何ができるか。小学校の時にはけんかをしない事って考えたけど、中学校や高校、大学生になった時に何ができるかなってことを、稀琉くんだけじゃなくて周りのみんなと考えてほしい」
(稀琉くん)
「はい!」

世代を超えて、平和への願いはつながっていきます。

(黒田さん)
「本当に嬉しいです。変な理屈はいらないです。素直に受け取ってもらうことが未来につながること。力をもらいました。おばあちゃんたち、これからも頑張るからね」