耕作放棄地の10年後はイノシシの…

被害の爪痕は、このほかにもー。

清水営農組合 山﨑 巌代表理事:「こここれ以上前出たらだめですよ、もうコンクリ1枚しかないから」「下はもう何もないです、えぐられて」

農道の下の土砂が崩れて、道路のコンクリートだけが残された状態です。農道の先に農地がありますが、ことしの収穫は諦めました。

清水営農組合 山﨑 巌代表理事:「こういうのに地元でどれだけ負担せいって言われた時に、たぶん私らの集落も隣の集落も(耕作)やめようっていうがになって。ここから先に大した農地はないわけやから。今までここに生まれ育った者の義務みたいにやっとったから。こういう条件不利地がますます耕作放棄地になって、10年後にはここがイノシシのいい住みかになるんですよ…」

過疎化と高齢化の中、やっとの思いで農地を守り続ける小さな集落にとって、復旧作業の一つ一つが重い負担としてのしかかっています。災害をきっかけに集落の荒廃が進むかもしれないと、地元は危機感を募らせています。