富山市が助成するかどうかもわからず…

わずか23軒の小さな集落で、農地や用水などはすべて集落全体の費用で維持管理し、作業は営農組合などが請け負っています。

7月12日に富山県内を襲った線状降水帯による大雨でこの集落だけで50か所の被害が確認されました。

清水営農組合 山﨑 巌代表理事:「細かい被害の数が多いっていうのが今回の特徴。1か所でどさっとでかいところがやられたりすると、テレビとか取り上げてくれて。こういうやつ見向きもしてくれない」

啓翁桜の圃場の下の農道は…。

清水営農組合 山﨑 巌代表理事:「ここはここまで土砂が埋まっていて通行できなくなっていたんです」「最初これどうするかこうするか言ってたんですけど、ここ通れないとここから下の圃場に行けませんので」

行政の支援を待っていると稲刈り時期に間に合わないため、集落で、重機とダンプを借りて土砂を撤去しました。

清水営農組合 山﨑 巌代表理事:「少し助成していただければありがたいんですけど、まだ決まってないです」

土砂崩れで農業用水が崩落した現場では、集落で仮設のパイプを設置して水を送る応急処置をしました。本格的な工事のめどはまだたっていません。

市議会議員から、こうした地元負担に対して市の支援を求める声があがっているものの、まだ具体策は決まっていません。