
被爆体験者 鶴 武さん(86)
「真っ黒汚れてから、まとわりつくようなべたべた(した雨が降った)
姉の愛子、腫れてしもうたもん。首もお腹も腫れてから。
27歳の時に もうこの世を去っていきました。」

原爆と一緒に投下された落下傘付き計測器『ラジオゾンデ』は、灰や塵と一緒に爆心地の東の “被爆体験者区域” に落下しました。

被爆体験者 林田 富雄さん(84)
「燃えかすが来たです、こっちに。灰の山。農作物は灰の山。
黒い雨って言うでしょ広島。長崎も一緒ですよ」

広島では「放射線の影響を否定できない」とする判決を機に、昨年度から被爆未指定地域で黒い雨にあった人が、遠くは40キロ離れていても被爆者と認められるようになりました。