<助産師 玉川圭子さん>
「こうやって置いて、こうやって聞きます」

高木さんに話を聞いた玉川圭子さんのもとには、助産師を目指す看護学生が実習に来ていました。手渡したのは、産婆が戦時中も使っていた心音を聞く道具です。

<助産師 望月知佳さん>
「10年もしたら産婆って言葉もないかもしれないんですけど、そういう時代も知っておいてほしい」

<助産師 玉川圭子さん>
「先生みんな手がきれいなんですよね、そう、いっぱい苦労してきたと思うんだけど、助産師の手ってこんなに温かいのか、きれいなのか、自分もそうなれたらいいなと」

戦争に翻弄されながらも命をつなぎ、守り抜いた産婆たち。その眼差しは、まっすぐ尊い命に向けられていました。