岩手県内は、13日午後から14日未明にかけて沿岸北部を中心に大雨となり、この影響で岩泉町では観光地の「龍泉洞」が閉鎖されました。

13日に「記録的短時間大雨情報」が3度出された岩泉町では、降り始めから14日午後4時までの雨量が、小本で637ミリを観測しました。
この大雨の影響で町内では、国道45号など複数の路線で通行止めが発生したほか、床上浸水1件と床下浸水3件が発生しました。

雨で水量が増えたため、町内の観光施設「龍泉洞」は14日から閉鎖されています。お盆休みを利用して県内外から多くの観光客が訪れましたが、美しい鍾乳洞と地底湖を楽しむことができませんでした。

(観光客)
「愛知県から来ました。またいつかリベンジしたいなと思います」
「鍾乳洞だったら入れるかなと思ったんですけど、やってなかったのでちょっと残念です」

施設によりますと、涼を求めて多くの観光客でにぎわうこのスポットは、8月11日から13日までの3日間でおよそ1万人が訪れたといいます。

(龍泉洞事務所 菊地隆二 所長)
「洞内の方はまだ完全に冠水しているわけではないですが、上から水が滝のように落ちてきていて傘があっても大変な状況で。今回は泣く泣く閉洞という判断になりました」

龍泉洞の再開のめどは立っておらず、夏のかき入れ時に大きな打撃となりそうです。