消火活動や災害時の救助など、消防の活動中に亡くなった人たちの慰霊祭が18日、盛岡市で行われました。
慰霊祭には、亡くなった消防職員や消防団員の家族、県消防協会の関係者ら合わせて100人ほどが参列しました。
消防関係者は火災現場での消火活動をはじめ地震や台風といった大規模自然災害の現場などで救助活動にあたります。
8月には大阪にある繁華街、ミナミの道頓堀でビルを焼く火事があり、消火活動中だった消防隊員2人が命を落としています。
県内では明治30年=1897年以降、179人が殉職しています。
このうち東日本大震災の避難誘導や救助活動中に犠牲となった人は98人に上ります。
2026年で発生から15年を迎える中、遺族たちが失った最愛の人の霊を慰めました。
(東日本大震災で消防団の夫を亡くした澤純子さん)
「ここに来るとやっぱり消防団の人たちの顔が浮かんできたりとか、主人のこともそうですけどそれを忘れないようにしようと思って、毎年来るようにしてました」
参列者たちは危険をかえりみずに業務に当たった故人への感謝を込めて花を手向けていました。