青森県内では今年に入ってクマの出没件数が300件とすでに去年1年間を上回るペースで、県などが注意を呼びかけています。


※小泉基 記者
「大間町の農道です。クマが一頭いました。子グマと見られる小さなクマが茂みの中に入っていきました」

車の前を横切る体長1メートルほどのクマ。12日、大間町大間の県道で取材中の記者が撮影しました。前日にこの近くの畑でクマが目撃され、その現場に向かう途中でした。クマは電気柵で囲われた畑の柵の下の部分を掘って内側に入り込んだと見られていて、スモモなどが食い荒らされました。

県内では9日の時点でクマの出没件数が300件と去年1年間の295件をすでに上回っています。県ではクマが出没した日や頭数などを記載した「クマ出没マップ」をホームページに掲載しています。出没件数300件のうち、目撃は265件、食害は32件、人的被害は弘前市とむつ市で3件など、いずれも去年1年間を上回っています

クマは山だけではなく平地でも目撃されていて、県は遭遇した場合はクマの動きに注意しながら静かにゆっくりと後退して安全な場所に移動し、自治体や警察に連絡するよう呼びかけています。