池田充さん:                                                「こちらがARストーン先生の記念碑です」

アルフレッド・ラッセル・ストーンさん。

1926年にカナダからやってきたキリスト教宣教師です。

「この村が農業でうまくいくように黄色いもろこしを、クロスバンダムっていう種を持ってきて広めてくださいました」

そう話すのは町在住の池田充(いけだみつる)さん。

31年前に石碑の建立に携わり、ストーンさんの息子と今でも交流があるといいます。


およそ100年前、当時、貧しい土地だったという信濃町の前身、信濃尻村(しなのじりむら)では、「もちもろこし」という甘みが弱く黒い品種が栽培されていました。

ストーンさんは甘みが強く黄色いトウモロコシの種を輸入し栽培方法を広めると、缶詰にして販売させ、暮らしを豊かにしました。

池田充さん:                                                「みんなが貧乏しているのが見ていられないと先生がそんなふうに行動されたんだと思います」                                              「ストーンさんに感謝の意を表したいとこの石碑ができるようになりました」

トウモロコシの栽培が信濃町で盛んになった背景にはこうしたストーンさんの働きがあったのです。

それから、およそ100年。

いまでは変わった場所でも栽培されています。