「浮石」だらけの“落石の巣”

富山県警山岳警備隊 飛弾晶夫隊長:「(小窓ノ王は)人気のあるルートですけど上級者向けの登山ルートになっている。ただ登山道も雄山や剱岳の別山尾根ルートの一般的なルートに比べると非常に分かりにくいルートになっている」

「小窓ノ王」に行くには、アプローチも困難です。剱岳の頂上から「三ノ窓」と呼ばれるコルを通って行くルート、北にある「池ノ平山」から「小窓」と呼ばれるコルを通って登るルート、あるいは雪渓を登って行くルートもありますが、いずれもわかりにくく、「浮石」だらけのいわば“落石の巣”のような場所を通って行かなくてはなりません。

提供 小林美智子山岳看護師事務所

埼玉県の笹本さんは、仲間と3人で小窓ノ王の近くを歩行中に転落したとみられています。

富山県警山岳警備隊 飛弾晶夫隊長:「なかなか人が通らないルート、それに携帯電話もつながりにくいので、(山岳遭難が)発生してしまった時の対応は非常に難しくなってくる、通報も遅れることも考えながら対処してほしい」

遭難した場合、救助が向かうのも困難です。