2人の生活にも変化がありました。妹のマリアさんの大学入学を機に、来月、ふるさとに戻ることになったのです。

マリアさん
「ようやく帰れそう。なんて言ったらいいかわからないけど、本当に信じられないし、うれしい」

ファジリャさん
「広島ではすばらしい生活を送ったけど、でもウクライナは私たちのふるさと」

長い間、待ち望んだ、ふるさとに戻れる日。ただ、日本に来たときに思い描いていた「帰国する日」とは状況が違います。

― でも、ウクライナはまだ安全ではない状態です。
ファジリャさん
「…難しい質問。今後、どうなるかはわからないから…。でも帰りたい。もちろん、怖さはある。でも友だちや家族に会いたい」

大切な家族や友人のそばで暮らしたい。戦争の終わりが見えないまま、ふるさとに帰る日を迎えようとしています。