各地で復活する花火大会。8日、滋賀県琵琶湖で行われた花火大会では有料席を囲う高さ4メートルの目隠しフェンスが設置されましたが、覗いて見る人が続出しました。花火大会は一体誰のためのものなのでしょうか。
花火大会の有料席が増加 物価高の影響も…

9日夜、約5000発の花火が多摩川上空を彩りました。4年ぶりに開催された狛江・多摩川花火大会です。
各地で花火大会が復活していますが、今、ある“変化”がおきています。
記者
「こちらの花火大会の会場では、有料のテーブル席を設けていますが、今年はこの席も値上がりしているといいます」

実に7割の花火大会で有料席が設けられています。
有料席で観覧するお父さん
「場所取りとかなると(子どもたち)連れてこられないので」
有料席で観覧する家族
「有料だとすごく綺麗なんですよ、真上に上がってね」
「前に、有料席がないときは、土手のところで滑り落ちそうなところでぎりぎり見ていて、結構つらかったので」
有料席設置の背景にあるのが開催費用の増加です。

狛江・多摩川花火大会 実行委員会 恒松 孝典委員長
「2019年の大会よりも事業費がおおよそ1.5倍弱ぐらい上がっておりまして。人件費の高騰とか、会場の設備に関してより安全な大会にするために、そこに重点を置いて費用の方がちょっと上がってる感じですかね」

こちらの花火大会では料金もテーブル席が2000円、椅子席で1000円値上げしました。
狛江・多摩川花火大会 実行委員会 恒松 孝典委員長
「本当に僕らからすると苦渋の選択、ただ何としてもこれを開催したいっていう思いで皆さんにちょっとご負担いただいたような次第でございます」
一方、こんな花火大会も…

「今年の花火大会は全席チケット制です。無料席はありません!」
8月11日に京都で開催される「保津川市民花火大会」では2022年まであった無料の立ち見エリアなどをなくし、約2万5000席すべてを有料にしました。これに対し地元住民は…
地元住民
「行きたいのは行きたいですね。夏なんで花火イベントは。(有料なので)今年は迷っています」
地元の学生
「行かないです。有料になったから。高いよな、学生には厳しい」