欧米モデルも東日本方面へ向かう可能性を示唆 

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。

ヨーロッパ中期予報センター

台風7号のアンサンブル予想結果(240時間先まで・9日午後9時予想)を見ると、ラインの一つ一つにバラツキはありますが東日本方面へ向かう予想が多いことがわかります。一部は西日本や日本の東海上に向かうものもありますが、東日本方面に進む可能性が高まっていることがわかります。

アメリカ海洋大気庁

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報(240時間先まで・9日午後9時予想)でも、大まかな傾向はヨーロッパモデルと変わりません。

上空の太平洋高気圧の強まり方や、週末に大陸から進んでくる上空の気圧の谷によって偏西風が蛇行するタイミングなどが台風7号の進路を決めるカギとなりそうです。

気象庁や海外の予報機関の進路予想をみると、台風7号はお盆に東日本方面へ接近する可能性が高まりつつあります。大雨や暴風など大荒れの天気となるほかお盆休みと重なり交通機関にも大きな影響が出るおそれがあります。今後の最新情報に注意してください。