長崎市の鈴木市長は、就任後初の平和祈念式典が屋内開催となったことについて、改めて「仕方なかった」との考えを示しました。
鈴木市長は9日の会見で、ことしの平和祈念式典が屋内に場所を移し、主催者の市の関係者のみで執り行なわれたことについて「聖地ともいうべき平和公園でできなかったことは大変残念だが、人命保護を第一に考える中では仕方がなかった」としました。
一方、「市長就任後、初の式典であり、多くの人と平和に向けて祈りたかった」と述べたほか、祖父である田川務元長崎市長も読み上げた「長崎平和宣言」を発信したことについて「感慨深いものがあった」と述べました。

また、実施できなかった被爆者団体の総理大臣要望について、7日岸田総理と電話で会談したことを明らかにし、近く上京して要望する場を調整するとしています。