岩手県の最低賃金は、これまでより「39円」上がって時給「893円」に引き上げられる見通しとなりました。引き上げ額、引き上げ率ともに過去最大です。

これは県内の学識経験者や労働者、使用者の代表でつくる岩手地方最低賃金審議会が8日、岩手労働局の諮問に対して答申したものです。

答申では、物価上昇が日常生活にも影響を与えていることや、春闘で多くの企業が賃上げを実施したことなどから、最低賃金を現行の「854円」から「893円」とすることが妥当としています。

引き上げ額39円と引き上げ率4.57%はともに過去最高ですが、1000円を超える全国平均と比べると依然として低い状態が続いています。新しい最低賃金は、早ければ10月4日から適用されます。