「朝鮮半島かその先の中国か」
飛んでいた高さは、ジェット機の倍以上となる▼23キロ程度、気球の直径は▼33メートル前後と推定しました。父島や青森で目撃されたものも同じくらいの規模とみています。
東北大学大学院理学研究科 服部誠准教授:「これだけ大きいものだと、それなりにちゃんとした設備がないと打ち上げられないので、そういう設備を持ったところが組織的に打ち上げていることは間違いないと思います。朝鮮半島かその先の中国かどっちか、ってことだと思いますけど」

当時の風のデータに基づいて飛行ルートをシミュレーションすると、宮城や青森での事例は、高さを20キロ前後にした場合、中国大陸北部から日本海を通ってきたとの結果が出ました。

一方で、父島の事例は高さ20キロ前後の場合だと東側の太平洋から西に向かって飛んできたことになりましたが…。
東北大学大学院理学研究科 服部誠准教授:「高度をもうちょっと低くして16キロに設定してみると、最初は大陸の方で放たれたものが太平洋上でUターンして父島の方にやってきた可能性もありうるんですよね。時間が経つとともに高度を落としてきて戻ってきたこともありうるのかなと」

2年連続で目撃された謎の飛行物体。服部准教授は、再び現れた場合には多くの目撃情報を集め正体の解明につなげたいと考えています。
