ローマ教皇フランシスコは6日、北アフリカから地中海を渡ってヨーロッパを目指す移民の現状について触れ、北アフリカを「最大の墓場」と表現し、懸念を表明しました。

イタリアメディアによりますと6日、イタリア南部のランぺドゥーサ島沖で移民を乗せた2隻の船が沈没し、57人が救出されましたが、1歳の子どもを含む2人が死亡、およそ30人が行方不明になっています。

2隻は北アフリカのチュニジアを出港し、ヨーロッパに向かう途中だったということです。

今年に入り、同様の事故が増加していて、ローマ教皇フランシスコは6日、「地中海は墓場だが、最大の墓場は北アフリカだ」と懸念を表明しました。

また、北アフリカの収容施設や砂漠に放置された移民について「悲劇だ」と述べ、社会に関心を持つよう呼びかけています。

教皇フランシスコは9月下旬に地中海に面するフランス・マルセイユを訪問する際、移民について考える会議を開催することを明らかにしました。