連日厳しい暑さが続いていますが、公園などの遊び場にはやけどをする危険が潜んでいます。その原因は、強い日差しで熱せられた遊具です。熱中症対策は万全でも、思わぬ所で子どもたちがけがをしてしまうかもしれません。

MRO 牛田和希アナウンサー
「手元の温度計では36度を超えています。正午過ぎのこちらの公園ですが、誰もいません」

夏休み中にもかかわらず、公園で遊ぶ子どもたちの姿はありません。それもそのはず、遊具に手を伸ばしてみると…。

MRO 牛田和希アナウンサー
「…あっつ!」

日差しに熱せられた公園の遊具、場所によっては70度以上になることもあるようです。

サーモカメラで遊具を撮影すると…

こちらは、サーモカメラの画像。特に温度が高いところは白く表示されます。
中でもひと際、高温になっていたのは“すべり台”でした。

MRO 牛田和希アナウンサー
「カメラを滑り台に近づけてみると…80度近いです」

表面温度が画面中央に表示される


このほか遊具周辺のアスファルトも70度近くに。しばらく待っていると、数人の児童がやってきましたが…

滑り台を滑るのをためらう、子どもたち。
「(触っただけで)やけどするほど熱かった」

一方、金沢市山川町の内川スポーツ広場では家族連れがバーベキューを楽しんでいました。厳しい日差しを避けるかのように、子どもたちはもっぱら日陰で水遊びをしていました。

子どもたち
「(熱いのは)鉄棒の握るところ」「滑り台とかは滑れない」

子どもたちを見守る保護者も、気が気ではないようです。

保護者
「プール以外も遊ばせたいんだけど、なかなか無理。水分補給と帽子をかぶらせるように気を付けています」

腕を火傷し水ぶくれに


日差しで熱せられた遊具によるやけどは皮膚が赤くなったり水ぶくれができるなど、通常のやけどと同じ症状がでます。

田中皮ふ科クリニック 田中武司院長
「どうしても子どもは皮膚が薄いので大人に比べると熱に弱い面がある。やけどはしやすい。夏だから半袖半ズボンが多いので、すぐ(熱い部分に)触れてしまうというのはある」

もしやけどをしてしまったら、大切なのはすぐ冷やすこと。また、やけどをした部位に触らないことも重要です。

子どもの遊び場にも目を向けるべき


田中皮ふ科クリニック 田中武司院長
「触ったりして皮膚がべろっとなるくらいのやけどであれば、触るとばい菌が入るからそれが一番だめ」

危険な暑さが続く、今年の夏。楽しい夏休みが思わぬやけどで台無しにならないよう、子どもたちが遊ぶ場所にも目を向ける必要がありそうです。