
教師として、そして被爆2世として、渓口さんは、32年前、教師になってから毎年、夏休み前に、子どもたちに広島についての授業を行っています。
子どもたちは、祖父母や両親から戦争中の体験を聞いたことが、ほとんどありません。

渓口正裕さん
「原子爆弾と言わないで核兵器と言っているんですけど、なぜか分かりますか。原子爆弾じゃ威力が小さいんです。それ(核兵器)が今いくつあるかというと、1万2700発。それが今、君たちが暮らしているこの星の上にあります」
広島で起きたことを自分事として感じてもらおうと、渓口さんは広島の「暮らし」に注目しました。
渓口正裕さん
「(被爆)2世でなければできない伝え方はないかなと思って。(リニューアル後の)資料館は、そこにあった生活・暮らしというものに目を置いて、物語を語るような形にプレゼンしてるような気がしたんですよ」