記録的なスルメイカの不漁。

冷凍スルメイカ

石川県水産総合センターによりますと、今シーズン、日本海で獲れるスルメイカの漁獲量は、前の年や過去5年平均で比べると、いずれも下回ると予想しています。
これは、石川県をはじめ北海道など7つの道県が6月中旬から7月上旬にかけて、好漁場の大和堆を含む日本海の48の定点で、イカ釣りの一斉調査を行った結果に基づいています。

釣り機1台、1時間当たりの平均漁獲数は、今年が0.49匹で前年の2.05匹、過去5年平均の7.87匹を大きく下回っています。

石川県水産総合センター提供

このため、県漁協所属の中型イカ釣り船団は2年ぶりに、ロシア側の排他的経済水域での漁を行うことを決めました。

石川県漁協小木支所 坂東博一参事
「日本側でイカが取れれば、それに越したことはないが日本のEEZ内で漁獲が難しいのでさらにロシア水域へ漁場を広げることになる」

燃料費の高騰も加わり、漁を取り巻く環境は荒波が増すばかりですが、県漁協小木支所の船団は、早ければ来週中にも再び出漁を予定しています。