環境省は外国人観光客などを呼び込むため、国立公園にホテルや旅館を誘致するモデル事業の候補地を、青森県と秋田県にまたがる十和田湖地域など3か所に決定したと発表しました。

環境省は貴重な国立公園の自然を観光資源に活用できていないなどの指摘を受け、国立公園の中にホテルや旅館を誘致するモデル事業を始めることにしています。

西村環境大臣はきょうの会見で、そのモデル事業として3か所の候補地を発表しました。

候補地は、▼青森県と秋田県の十和田八幡平国立公園の十和田湖地域、▼長野県と岐阜県の中部山岳国立公園の南部地域、▼鳥取県と岡山県の大山隠岐国立公園の大山蒜山地域です。

地域によっては、ガイドと一緒に星空の観察やハイキングなどを楽しめるようになる予定で、環境省は来年3月までに候補地を最終的に1つか2つに絞り込む方針です。

環境省は、「国立公園の魅力的な自然を守りながら、宿泊の体験を通じて利用者に感動や学びを提供したい。さらに自然保護につながる好循環を作りたい」としています。