急増する「水中毒」 水分補給“がぶ飲み”注意?

ただ、水分の取り方には注意が必要です。都内のクリニックには、熱中症疑いの患者が次々と訪れますが・・・

【患者と医師のやりとり】
患者(女性)
「お祭りで盆踊りをやっていて、子どももいて、帰ってきたら気持ち悪くなって吐いちゃって」
医師
「どんなもの飲んでました?」
患者(男性)
「水、お茶、ジュース」
医師
「水は摂ってるんだけど、塩分が追いついてなくて、いわゆる水中毒になっていたんじゃないか」

実は水中毒の患者が増えています。
水中毒とは・・・汗をかくと、体内にある水分と塩分が一緒に出てきます。汗をかいた後、水のみを急激に摂取すると、身体は尿を大量に生成し、尿と一緒に塩分が体外に放出されてしまいます。そのため、体内の塩分濃度が下がってしまうのです。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「一気に2〜3リットルの全く塩分の入っていない水を脱水の状態の時に、がぶ飲みしたら水中毒になってもおかしくはない。頭痛や吐き気、嘔吐、意識がぼんやりしてきます。さらにひどくなると、神経の伝達が阻害されて呼吸困難で死に至るケースもあります」

では、正しい水分の取り方は?

伊藤博道院長
「水やお茶を1時間あたり100~200ccくらいこまめにペースを決めて摂っていれば、水中毒になってしまうことはないです。夜に1杯の味噌汁など塩分を摂取して休むことが必要だと思います」