モグラは『一夫一妻』の可能性
日本国内には8種類のモグラがいて、北海道と南西諸島を除く日本列島のほぼ全域に分布しています。このうち、今回対象となったのは「アズマモグラ」で、2年前に捕まえたときには、すでに妊娠していました。

人間であれば、双子を妊娠しても、生物学的な父親は1人なんですが…。
実は、ネズミやタヌキなどは、繁殖期に複数の異性と交尾するので、父親が違う子どもを同時に妊娠することもよくあるそうなんです。

そこで、モグラはどうなんだ?というと、今回捕まえたモグラの子ども3匹のDNAを解析したところ、父親が同じだったことがわかりました。ということは、アズマモグラのメスは1匹のオスとしか交尾しない可能性が高いということです。

今回の研究は、モグラの分布や数を調べる上で重要な材料になっていて、希少種の保護や人工繁殖にもつながるとしています。これをきっかけに、さらに深掘りして、詳しい生態が解明されればと思います。














