アンダーグラウンドな世界のニュース…ご紹介するのは「モグラ」です。ご存じの通り、土の中で生活することから、これまでその生態が、ナゾに包まれてきました。こうした中、福島大学などがその繁殖の手がかりを発見し、2日、発表しました。(※モグラの画像は福島大学提供)

身近に感じるようで、なかなか目にすることがないモグラ。こちらは今回の研究対象となった「アズマモグラ」の母親と3匹の子どもです。

提供・福島大学

地中で生活するため生きた状態で見つけるのが難しく、生態の解明はほとんど進んでいませんでした。しかし、2年前、山形大学の学生が捕獲に成功し、福島大学と共同で研究を進めてきました。

Q・研究のきっかけは?
山形大学理学部・山澤泰さん「モグラのかわいさというか生態の謎というか、モグラに対しての興味」

研究に携わった山形大学の学生・山澤泰(たい)さん。モグラとは長い付き合いです。

山澤さん「初めてモグラの捕獲に挑戦したのが中学3年生の時、自分で罠を作って試行錯誤していました」

モグラの繁殖は最大のナゾと言われていて、今回、世界で初めてDNA解析を使った親子関係を調査しました。その結果、対象となった子どもモグラの父親はすべて同じであることがわかりました。

福島大学共生システム理工学類・高木俊人特任助教「多夫一妻が否定できるという研究結果が得られたことが一番の成果」

研究グループは、今回の成果をもとに繁殖成功率や家系の構造を明らかにしていきたいとしています。