東京電力・福島第一原発の処理水を海に放出する計画をめぐって、西村経済産業大臣は青森県の漁業関係者と面会し、安全性への取り組みなどを説明しました。

西村経産大臣
「私ども安全性についての説明も内外でしっかりとやってきておりますが、もう一段対外的にも中国、香港、科学的根拠に基づいた対応してもらいたいと強く申し入れを行って対応しているところであります」

西村大臣は青森県漁連の会長らと面会し、▼処理水の安全性を確保する取り組みや、▼国際安全基準に合致するとしたIAEA=国際原子力機関の報告書の内容について説明しました。

政府は今年夏頃に処理水の海への放出を始める方針で、具体的な開始時期の検討に入っています。

青森県漁連 二木春美 会長
「非常に不安に感じている。放出前にもかかわらず、輸出ができないような印象になっている」

一方、青森県漁連の二木会長は処理水の海への放出に懸念の姿勢を示し、「放出時期を遅らせてでも強力な風評対策をとってほしい」と話しました。