存続の危機に立っていた、豊島の診療所はいま

そして、存続の危機に立っていた診療所は、今も変わらず、週4日空いています。その後合併した小豆島中央病院が、支えてくれているといいます。
(岩井医師)
「ここにおると本当に思うんですけど、医療って『もっと広域でチームを組んで上手にやれば』...そんなに自分のところに、何でもかんでも確保する必要なんか一切ないわけですよね」

「ここでせないかんことは何かと言うたら、本当にベーシックなところになると思うんですよね」
「外の病院と繋がっていると、何かあったら、その繋がりを利用したら、もうヘリ飛ばしてでも3次救急まですぐ繋がるみたいなね」
存続した、今も変わらない診療所の光景。
(小澤さん)「カニがね、よく診察室に入ってくる逃がしてあげる」


9年前、出産の無かった島に、新たに6人の新たな命が誕生
そして、島にも小さな変化がありました。1人の出産もなかった9年前。今年、島で6人の新たな命が誕生しました。

(島の住民)
「なんかベビーラッシュですよね、去年、今年と」
(小澤さん)
「一桁数だけどね。瀬戸内国際芸術祭がなければ来てないっていうことにはなるのかな、皆さん」
そんなうたさんも、2人の子供の母親になっていました。

(うたさんの長女)「オカン、これ持って」
(小澤さん)
「やっぱり子供が増える...10年前にこうなるとは思ってなかった今を過ごしているので」

「顔ぶれが変わるかもしれないし、そこに伴う様々な感情もありますけど」
「でも人が繋いでいく島ではあり続けられそうだなっていう、印象はあります、手ごたえというか」

(小澤さん)「英三さん、おはよう!」
(英三さん)「おはようさん!」

うたさんは、島の命に寄り添い続けます。