総合優勝 天満チーム(赤)

座り込む 大崎海星高校出身 藤居大也 さん
― どうしたの?
「足をつった」

雪辱を果たした藤居さんは、負傷していました。

大崎海星高校出身 藤居大也 さん
「(櫂を)漕いでいる間はアドレナリンが出ているから全然、気にならなかったんですけど」

大崎海星高校 3年 今村遙斗 さん(熊本出身)
「最高でした。プライドが櫂伝馬にはそれぞれのチームに絶対、強いものがあるので。やっぱり優勝、勝たないと意味がない」

今村遙斗 さんの母親
「おかえり、遙斗。おめでとう! すごいじゃん」

レース中はピリピリしていた参加者も、戦いが終わればノーサイド。4年ぶりの戦いは若い世代へと引き継がれます。

大崎海星高校 3年 道林海斗 さん(大崎上島町出身)
「もう(体力の)限界です。ことしは優勝はできなかったんですけど、来年、帰ってきて、もう1回、リベンジしたいですね」

天満チーム 船頭 藤原啓志 さん
「しんどいけど、こうやって、やっぱり勝てば、みんなで楽しめることが十分伝わったんじゃないかと思う。(若手には)来年も帰ってきてほしいですね」

  ◇  ◇  ◇

青山高治 キャスター
すごい迫力でした。取材した記者もびっくりするほどの熱い戦いで、大崎上島は人口7000人くらいの小さな島なんですけど、各地区ごとに争う櫂伝馬競漕で優勝すると、“1年間、大きな顔ができる” そうです。それぐらい、みなさんにとっては特別な思いのこもったものっていうことです。すごかったですね。

コメンテーター 久保木香織 さん(KAO CLINIC 院長)
でも、年齢を問わず、こう一生懸命になって夢中になれることがあるっていうのは、わたしたちも見ていて、すごく応援される感じがするので、すがすがしいですね。

中根夕希 キャスター
言い合いになってしまった天満チームの藤原さんと郷チームの浜田さんは、もともとは幼稚園からの幼なじみだそうです。それでも、ここまで言い合ったのはなかったそうです。それぐらい、気合いが入っていたと。でも、レースの後は来年の再戦を誓い合ったということでした。