31日、横浜で“2万発”の花火が打ち上がる「首都圏最大規模の花火大会」が開かれました。しかし、人混みの中では、“人からの放熱”や“風通しの悪さ”などにより熱中症のリスクが高まります。また、時間差で翌日に熱中症が発症するケースもあり、イベント後は継続して注意が必要です。

花火大会の帰り道は大渋滞 “人ごみ”で高まる熱中症リスク

7月31日午後8時半ごろの横浜・みなとみらい駅は花火大会が終了し、一斉に観客が駅に向かい大混雑となりました。横浜で行われた花火大会は、2万発が打ち上がる首都圏最大規模です。

花火を観に来た親子
「電車が大変。電車がぎゅうぎゅうで周りの人が気を遣ってくれた。(帰りは)またぎゅうぎゅうになるだろうから、ちょっと早めに帰ろうかなと思ってます」

多くの人が集まり、中には木が邪魔な場所で見ている人も・・・

花火を観に来た女性
「もうちょっと向こうだったらよかった。人が多すぎて動けない」

終了後、駅までの帰り道は身動きがとれないほどに。

人の列をサーモカメラで見てみると、流れが滞留すると、最初はオレンジだった顔などの表面温度は時間と共にどんどん上がり、赤くなっていきました。

花火大会など夏のイベントは注意が必要です。
環境省が作成したガイドラインでは、大規模な屋外イベント終了後に最寄り駅周辺で1度程度暑さ指数が上昇したといいます。人の皮膚の表面温度は約32度~33度。▼人からの放熱、▼汗の蒸発や呼気による湿度の上昇、▼風通しの悪化などで、人ごみでは熱中症のリスクが高まります。

花火大会など野外のイベントでは、トイレを気にして水分補給を控えることもあり、さらに熱中症になりやすい環境だといいます。