保険金の“不正請求問題”で揺れるビッグモーター。「保険代理店」としての業務も行っていた同社に、「不自然な保険契約」が存在することが新たにわかりました。解説です。
会社の車に個人名義で保険かける
南波雅俊キャスター:
新たな不正疑惑について、関係者の証言も交えて詳しく見ていきます。
まずは、ビッグモーターが販売した自動車保険について、契約後2か月から3か月で解約されるという、不自然な契約が数多く存在していたという問題です。
ビッグモーターの本来業務には、車の販売や買い取り以外にも、損害保険の代理店業務もあります。中古車の購入者に、自動車保険をすすめて、保険の契約を締結するというものです。
ただ、現役社員の話ですが、福井県内での事例でいうと、ビッグモーターの代車や展示車に、営業の担当者が個人名義で保険に加入しているという例があったそうなんです。

一般的には自動車保険というのは、契約から3か月間支払いがない場合には、契約が失効されるものです。例えば、1月に加入したら、4月に失効します。そして、5月に再加入して、8月にもう一度失効。これを繰り返して、中には、1年間で3回くらい、同じ車で保険をかけ直す人もいたということです。

現役社員の話では、「私が知っているだけで福井県内で数十件あった」ということです。