中古車販売大手のビッグモーターが、車の修理費用にかかる保険金を不正請求していた問題で、元社員の男性がHBCの取材に「ローン審査の申請でも不正が横行していた」と明らかにしました。

元社員
「上から『数字(売り上げ)を作れ』という圧がものすごく強かったので」

 こう話すのは、2017年からビッグモーターの札幌市の店舗で3年間、勤務していた男性です。
 ビッグモーターをめぐっては、損害保険会社に修理費用を水増し請求していたことが明らかになっていますが、男性は他にも不正が横行していたと言います。

元社員
「これは不正だなと思っていたことは、ローンのクレジットの審査ですね。本来だと(下取り車の残債は)次に買う車の価格の何パーセントまでしか乗せれないと決められてるが、水増し請求ではないがそんな感じでやったり(=車の代金をローンに上乗せする行為)、あとはローン通すために客の勤続年数をうそ偽りを書いて審査に出してみたりだとか」

 男性によりますと、ローンを組むことで得られる手数料が目的で、店長からの指示によって不正が行われていたということです。
 HBCはビッグモーターに不正を認識していたか問い合わせていますが、これまでに回答は得られていません。