「入居7年、一度もエアコン入れたことがない」
また、今年もすでに最高気温35℃以上の猛暑日が続いていますが、光熱費の高騰によりエアコンの使用にも差支えが出ています。
【調査に寄せられた声】
・エアコンは35℃を超えないとつけない。早く寝る。
・エアコンはありませんが、扇風機をつける時間を減らすため保冷剤を首にします。
・私(親)の食事を減らしてエアコン代に回す。
・エアコンはアパートに備え付けですが、入居してから7年、一度もコンセントを入れたことがありません。電気も極力つけていません。普通の家庭では想像できない節約をしています。
・エアコンも、どんなに猛暑でもつけたことはありません。あとは、電気をつけない時間を増やすくらいしかなく、困っています。
・既にエアコンを我慢したり、電気をつけないようにしたりしてきているので、これ以上どうしたらいいか頭を抱えています。
子どもは夏休みでも、親は働きに出なければなりません。低学年の子どもは学童保育がありますが、高学年以上になると、自宅や、涼しさを求めて図書館やフードコートで過ごしたりすることも多いそうです。
渥美さんは、親の精神的状態も心配しています。コロナ禍がいったん収束して、世の中では景気回復や賃上げのニュースも聞かれるようになりましたが、アンケート結果では、去年と比べて「賃金上昇しなかった」が85%、「賃金上昇の見込みなし」が76%となっていて、困窮家庭にはいい兆しがないまま物価高騰が直撃しています。
自身の現在の気持ちという質問では「大きなストレスを感じている」が68%、「未来に希望が感じられない」が65%という回答になっていて、親たちの世の中の流れから取り残されたような孤独を渥美さんは感じ取るそうです。